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画像出典/UPI
「ソーヤーミニ」は、携帯型浄水器として非常に高いろ過性能を持つ製品であり、特にアウトドアや非常時に便利に使用されることがあります。
しかし、全ての水源を飲料用に浄水できるわけではありません。
「ソーヤーミニ」で除去できない成分
「ソーヤーミニ」は、0.1マイクロメートル(0.1ミクロン=100ナノメートル)の超微細なろ過膜を使用して微生物や不純物を除去します。
0.1マイクロメートルのろ過膜では、一部の小型ウイルスが通過してしまう可能性があります。以下に、主な通過する可能性があるウイルスの一部を挙げま。
・ノロウイルス(ノロウイルス属):食中毒の原因としてよく知られており、悪心や嘔吐などの症状を引き起こします。ノロウイルスの大きさは約0.027マイクロメートルで、0.1マイクロメートルのろ過膜を通過します。
・エンテロウイルス(ピコルナウイルス科):腸炎や胃腸炎の原因として知られるウイルスで、数種類のエンテロウイルスの大きさは約0.03マイクロメートルです。
・アデノウイルス(アデノウイルス科):呼吸器感染症や急性胃腸炎を引き起こすウイルスで、一部のアデノウイルスは約0.07マイクロメートルほどの大きさで、0.1マイクロメートルのろ過膜を通過します。
・エンテロウイルスは、ポリオウイルス(ポリオウイルス属):小児麻痺の原因となるポリオウイルスも0.1マイクロメートルのろ過膜を通過する可能性があります。
用水路の水でも大丈夫ってホント?
「ソーヤーミニを使って用水路の水を飲んでみた」というYoutube動画が16万回以上も視聴されています。
本当に、「ソーヤーミニ」を使って用水路の水を飲用にできるのでしょうか。
この動画の注意書きでは、「ソーヤーミニ」でも、微細なウイルスは除去できない可能性があり、生活排水、工業排水などが含まれた水では使用しないよう呼び掛けています。
農林水産省が実施している"野菜の栽培に使われる"農業用水及びその水源の河川水の汚染調査では、ほとんどの農業用水や河川から大腸菌やサルモネラ菌、カンピロバクターなどが検出されています。
これらは、「ソーヤーミニ」のろ過能力で除去できるとされているので、"野菜の栽培に使われる"水であればセーフといったところでしょうか。
しかし、「用水路」といっても、前記の"野菜の栽培に使われる"用水路であるかどうか確証が無ければ、非常に危険と言わざるを得ません。
魚類などが生息できない生活排水、工業排水などが含まれた水には、ダイオキシンや環境ホルモンが混入している恐れがあります。
「ソーヤーミニ」で除去できる(ろ過)できるもの
「ソーヤーミニ」は、0.1マイクロメートル(0.1ミクロン=100ナノメートル)の超微細なろ過膜を使用して微生物や不純物を除去します。
「ソーヤーミニ」のろ過能力で除去できるのは、次のような微生物や不純物です。
・水生微生物・病原体(エキノコックスの卵など)
・バクテリア(コレラ菌、ポツリヌス菌、チフス菌、アメーバ赤痢菌、大腸菌、大腸菌群、レンサ球菌、サルモネラ菌)
・微生物(ジアルジア、クリプトスポリジウム、サイクロスポラ)
「ソーヤーミニ」の使用が推奨される水
・水源に近い河川や湖の水
・井戸水や雨水
「ソーヤーミニ」の使用が推奨される用途
・キャンプや登山の際に沢の水を飲む場面
・井戸水や雨水を飲料水として利用する場面
まとめ
以上のように、度を越した実験的な使い方に警笛を鳴らす意味で、「ソーヤーミニ」の限界について解説しましたが、世界的にも定評のある優れた製品であることには違いありません。
キャンプや登山の際に、川の水などを飲料用にする場合、エキノコックスの卵や動物の糞尿由来の大腸菌などが心配になりますが、「ソーヤーミニ」は、このような場面で安全な飲料水を作ることができます。
「ソーヤーミニ」は、キャンプや登山をする方なら、ぜひ持っておきたいアイテムですね。
●ソーヤー ミニ SP128 SAWYER 正規品
正規代理店による販売(半年間のメーカー保証および日本語説明書付き)