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【SDGs】地球のためにできること~竹で作られたトイレットペーパーを考える

私たちの地球を守るために

地球温暖化は大気中の二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの濃度が上昇することが原因だと考えられています。

その二酸化炭素(CO2)を吸収してくれるのが植物。とりわけ森林の役割は大きく、世界資源研究所(WRI)によると、世界の森林は米国が年間に排出するCO2の1.5倍に相当する76億トンのCO2を森林が吸収しているといいます。

世界の森林減少は深刻

一方で、世界では1分間に東京ドーム約2個分の森林が減少していると言われており、FRA2020(世界森林資源評価2020)によると1990年から2020年の30年間に、日本の国土の約4.7倍に相当する1億7,800万ヘクタールの森林が減少したと報告されています。

森林減少の主な要因のひとつは商業伐採であり、ブラジルやインドネシアなど主に発展途上国で伐採された木材は先進国が大量に輸入しています。

【参照】

●世界資源研究所、森林は毎年排出している二酸化炭素の2倍の量を吸収していると報告|環境展望台:国立環境研究所 環境情報メディア

●森林破壊とは?現状や原因・私たちにできること・解決策をわかりやすく解説 - SDGsメディア【スペースシップ・アース】〜WE♥EARTH〜

地球環境のために自分にできることってあるの?

さて、このような現状を見るにつけ、「自分にも何かできないか」と考えさせられることって多いですよね。 でも、具体的に何をはじめたら良いかイマイチ分かりません。

割り箸や爪楊枝を使い捨てにせず、再利用可能な製品を使い始めたら「割り箸は間伐材や端材の有効利用なんだよ」なんて横やりを入れられてゲンナリしたりします。

そこで、これから注目されそうな次のような取り組み、サービス、商品を見つけましたので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

竹を原料に作られたトイレットペーパーは環境にやさしい?~毎日使うものから暮らしの変化へつなげる

地球環境を守るために、森林伐採に歯止めをかけるため、これから注目されそうなのが「竹でつくったトイレットペーパー」。 芽が出てからわずか数年で大人の竹となり、たくさんの二酸化炭素(CO2)を吸収する竹。

収穫しても自然に生えて、また凄まじいスピードで育つ竹から作ったトイレットペーパーが製品化されています。

上の動画は、オーストラリア在住の日本人の方が、オーストラリアのスーパーで見つけた「竹を原料にしたトイレットペーパー」のリポートです。

木材の代替品としての「竹」に注目

日本においては、トイレットペーパーの90%以上は日本国内で生産されていますが、原料となる木材チップやパルプは輸入に頼っています。

トイレットペーパーの原料となる樹木が伐採されると、その再生には10年単位の年月が必要ですが、竹なら1~2年で元どおりの大きさに再生します。

竹でつくったトイレットペーパーの定期便「BambooRoll」

竹でつくったトイレットペーパーの定期便「BambooRoll」

日本のメーカーにより商品化されている竹を原料にしたトイレットペーパー「BambooRoll」の製造過程では、電力も100%水力発電を使用し極力CO2排出量を減らしているといいます。

また、無漂白の自然な色合いも特徴。 毎日使うトイレットペーパーだからこを、それを見るたびに、手に取るたびに、私たちの暮らしと環境への影響を意識するようになります。

トイレットペーパーという小さな変化のきっかけが、大きな暮らしの変化へとつながるように・・・そんな思いが込められているのです。

「BambooRoll」商品仕様

1箱:3枚重ね18ロール入り 原材料:竹 100% (原産国:中国) 無香料、無漂白 発売元:おかえり株式会社 定価:定期便 1箱 1,980円(税込) 1回お試し 1箱 2,178円(税込) 配送エリア:日本国内 送料:商品・個数・配送エリアにより異なります。

竹でつくったトイレットペーパーの定期便「BambooRoll」

「BambooRoll」開発ストーリー「竹製トイレットペーパーで環境に対する世間の意識を変えたい」

画像出典/おかえり株式会社

東日本大震災がきっかけに

「おかえり株式会社」の取締役である増村江利子さんは、国立音楽大学卒業後、Web制作、広告制作、編集などの仕事をしてきましたが、2011年3月11日に起きた東日本大震災と福島原子力発電所の事故をきっかけに、電気に頼ったこれまでの生活を見直そうと考えたそう。

2017年に東京から富士見町に移住し、八ヶ岳の麓で、あらゆる電化製品を使わずに生活しています。

森林の減少に歯止めを

八ヶ岳の麓の暮らしでは、水洗トイレではなく、コンポストトイレを設置し、排泄物は土に還し日用品もできるだけ繰り返し使えるものを意識してきました。

ところが、トイレットペーパーには代替品がありませんでした。

紙を作るために世界がどんどん失われています。
日本では約6割が再生紙ですが、大きな視点で見ると、森林の減少に繋がっています。

そこで、世界で最も成長が早いと言われている竹をトイレットペーパーの原料に使えないかと考えたのです。

”還す”を未来のあたりまえに

竹とラタンの国際機関・INBARのレポートによると、生育期間5年前後までの期間は針葉樹・広葉樹より二酸化炭素を多く吸収するとの検証結果もあるのだそうです。

2020年12月、「”還す”を未来のあたりまえに」をビジョンとして、サステナブルをテーマとするプロダクトの企画開発をする「おかえり株式会社」3人のメンバーで設立。

2021年5月12日、竹でつくったトイレットペーパーの定期便サービス「BambooRoll」(以下「バンブーロール」)の正式発売を開始しました。

「毎日使うトイレットペーパーだからこそ、日々の暮らし方や消費の仕方を考えるきっかけとなり、それが大きな変化となり得るかもしれない」と増村さんは考えています。

---増村さんへのインタビューの詳細が、WEBサイト「Spaceship Earth」に掲載されています。

リンク:おかえり株式会社取締役 増村江利子さんインタビュー|竹製トイレットペーパーで環境に対する世間の意識を変えたい - SDGsメディア【スペースシップ・アース】〜WE♥EARTH〜

 

竹でつくったトイレットペーパーの定期便「BambooRoll」