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新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種の危険性

2022年7月新型コロナ第7波到来と同時に流れたニュース

2022年7月、新型コロナのオミクロン株による爆発的な感染拡大について政府分化会は、「第7波に入った」という認識を示しました。

厚生労働省は、厚生科学審議会の議論を受けて、7月22日に4回目接種の対象者拡大について決定。医療従事者や高齢者施設などの従事者も4回目ワクチンの接種を受けることができるようになりました。

実は、この時、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種の安全性が認められたという発表もされています。

インフルの集団免疫が低下している?

新型コロナの流行が始まって以来、日本国内ではインフルエンザの流行はありませんでした。このため、この2年の間に、インフルエンザに対する集団免疫が低下しているのではないか、と言われています。

このことから、いったん感染が広がれば、特に子供たちを中心に、大規模な流行になる可能性があると考えられています。

新型コロナワクチンとインフルワクチンの同時接種が可能に

このような中、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種が可能となりました。

これまで、新型コロナワクチンと他のワクチンと同時接種したときの安全性と有効性に関する十分な知見が得られていなかったことから、両ワクチンの接種は13日以上の間隔をあける必要がありました。

しかし、このたび、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種については、単独で接種した場合と比較して、有効性及び安全性が劣らないとの報告があること等を踏まえ、同時接種が可能となったものです。

筋肉注射と皮下注射の違い

さて、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンでは、注射針の挿入角度が異なります。

インフルエンザワクチンが注射針を斜めに浅く刺し込む「皮下注射」であるのに対して、新型コロナワクチンは、皮膚に垂直に針を深く刺す「筋肉注射」という方法で接種します。

注射方法の違いによるミスが相次ぐ?

この注射方法の違いがあるため、同時に接種すると、注射針の刺し方を間違えてしまう可能性が高くなります。

予防接種には、正しく接種しても一定の確率で副反応が起こることは避けられず、このことにより入院したり最悪の場合死亡したりすることもあります。この場合、国の救済制度が適用され、治療費や死亡保険金が給付される場合があります。

しかし、そもそも注射方法を間違えて、推奨される用法外で接種したうえで、このような事態が発生した場合には、医師や病院の責任は問われないのか、上記の治療費や死亡保険金が給付されるのだろうか、といった心配が生じます。

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種が始まると、このような事例が頻発するのではないかと、筆者は心配していますが、これが取り越し苦労であれば幸いですね。

【参考リンク】

インフルエンザワクチン接種 世界では筋肉注射が勧められるが日本はいまだ皮下注射

新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種することはできますか。(厚生労働省のQ&A)

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